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令和6年産スマート米を栽培いただいた協力農家さん

世界農業遺産の地で育まれた
ミネラル豊富なコシヒカリ

生産者:宮崎数馬石川県輪島市 有限会社 ファーマー
奥能登

コシヒカリ

日本の代表的な品種である「コシヒカリ」は、石川県で最も多く作付けされている品種です。産地によってさまざまなが味わいが付加されていますが、海に囲まれた傾斜地である能登半島は、新潟県魚沼市とほぼ同じ経度に位置し、肥沃な土地を持つ石川県一の米どころ。豊かな粘りと甘みを米粒いっぱいに蓄えています。

「能登はやさしや 土までも」

輪島市がある能登半島は、「能登はやさしや土までも」と称されるように土地が肥えていることで有名な地域。スマート米の圃場は海に囲まれた傾斜地に位置しており、珪藻土が含まれているため、ミネラル分が豊富なお米ができます。

昼夜の寒暖差も1年を通じて大きく、いい米ができる条件も整った理想的な地域です。豊かな食文化が育まれた能登生まれのコシヒカリを、ぜひ能登の食材とともに味わってみてください。

中山間地の米栽培を解決するスマート米技術

私どもファーマーがある「本郷」という地域は、棚田などが並ぶ典型的な中山間地で、石川県で最も過疎が進んでいる地域でもあります。その中でファーマーは、高齢の農家さんや離農される農家さんの圃場での栽培を請け負いながら、能登地域の農業法人と協力して、この地域の農業と里山の保全に努めています。

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スマート米としては、「ドローン湛水条播」と、ドローンによるセンシングとAI画像分析を駆使して、雑草に対する「ピンポイント農薬散布」を実施し、必要な箇所にだけ散布することで、残留農薬不検出を実現しています。

特に、ドローン直播は奥能登のように中山間地で、効率のいい田植えができないような小さく点在している圃場では非常に重要な技術と言えます。

「スマート米」の取り組みでは、生産者が栽培したお米をオプティム自身が全量買取して販売まで行ってくれる仕組みもいいですね。これまで生産者としては、生産・収穫はできても販売まで行うのは難しかったので願ってもない話です。

年々、担い手よりも耕作放棄地の方があふれていて、もはや自分だけではどうにもならないと思っていましたが、スマート農業技術が入ってくることで、解決できるようになると思います。

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関西随一の食味の高さを誇る
丹波篠山産のお米

生産者(左):明山 泰幸兵庫県丹波篠山市 株式会社ニューファームみのり
生産者(中央):田渕 泰久兵庫県丹波篠山市 農事組合法人丹波たぶち農場
生産者(右):原 智宏兵庫県丹波篠山市 株式会社アグリヘルシーファーム 令和4年(2022年)の「丹波篠山コシヒカリ」は、3つの協力農家が栽培しています。
丹波篠山

コシヒカリ

兵庫県の中東部に位置する丹波篠山市は、黒大豆やクリ、ヤマイモなど山の食材の宝庫。恵まれた環境と、夏でも夜温が下がる内陸性の気候が、じっくりと味わい深い農産物を育てているためです。「東の魚沼、西の丹波篠山」と言われるほど、丹羽篠山産コシヒカリも高い評価を得ています。他産地よりちょっと小粒ながら、粘りと力強さを感じさせるお米です。

京阪神にしか出回らない名産地のコシヒカリ

丹波篠山市は、四方を山々に囲まれた篠山盆地に位置しており、山から篠山川、羽束川などの清流が流れ、昔から稲作が盛んな地域です。丹波篠山市で栽培される「コシヒカリ」は、関西産の銘柄米の中でも随一の食味の高さを誇りますが、生産量が限られているため、京阪神以外ではなかなか見かけることのない貴重な存在でした。

同じ品種でも、産地が変わればその味わいも変わるもの。「コシヒカリ」の持つおいしさに加えて、爽やかな甘味とあっさりした食味が、丹波篠山産コシヒカリの特長です。

将来、ドローン直播は当たり前になる

田渕 泰久さん

丹波篠山市は標高200m前後の土地であり、周囲を山々に囲まれていて、源流から流れる水を使ってお米を栽培しています。盆地なので日中はかなり高温になりますが、お盆を過ぎると朝晩は涼しい日が続きます。

イネというのは25℃以下にならないと、日中葉が光合成して蓄えた養分を実に送り込むことができません。温暖化が進んでもきっちり夜に気温が下がることで、お米のひと粒ひと粒が充実していくのです。

そんな丹波篠山コシヒカリは「ドローン湛水条播」で育てています。播種量が少なく粗植になったことが結果的にいい方向に働き、食味も上がりました。あと5年くらいの間にはドローン直播がもっと一般化されているかもしれません。

知らなかった圃場の姿がドローン&AIで鮮明に

原 智宏さん

「アグリヘルシーファーム」という名前の通り、当社は先代の父の時代から農薬の使用量を極力減らした栽培を心がけてきました。そんな僕らでさえ、広い田んぼのどこに害虫や病気が潜んでいるかまではわからず、予防も兼ねた農薬の全面散布が必要でした。

ところが、ドローンで空撮し、AIで画像解析し、被害箇所を割り出して「ピンポイント農薬散布」をすることで、農薬の使用量を大幅に減らし、残留農薬不検出とすることができました。さらに、「ドローン湛水直播」と稲の出穂時期を予測する「適期作業支援アプリ」なども活用しています。

東北や新潟の産地に比べるとは生産量が少ないので、関西以外の精米店やスーパーで見かけることはめったにありません。ぜひ、この機会に「丹波篠山コシヒカリ」を一度召し上がってみてください。

若手が働けるような魅力的な農業にしたい

明山 泰幸さん

関西の米どころとして知られる丹波篠山市では、近年担い手の高齢化により離農したり、作業を委託される方が増えています。

そんな中で、「スマート米」の取り組みは、現状を維持するためにも未来につなげていくためにも必須な技術となっています。娘の友人にドローンによるセンシングをお願いしたりと、就農はしないまでも若い方たちに協力してもらえる作業が、スマート農業によって増えていくと思います。

関西でもなかなか出回らない丹波篠山のコシヒカリを、「スマート米」として全国の皆さまにも味わっていただけたらうれしいです。

田渕さん
農事組合法人丹波たぶち農場
原さん
株式会社アグリヘルシーファーム
明山さん
株式会社ニューファームみのり

日照時間が長い静岡の気候と
天竜川の水で育てた人気の品種

生産者:宮本純静岡県浜松市 じゅんちゃんファーム
静岡

にこまる

「にこまる」は九州のブランド米「ヒノヒカリ」に変わる品種として誕生しました。「大粒であること」と「モチモチ食感」、そして「お米の艶」などが特徴。存在感のあるお米なので、味の濃いおかずや、お米が主役となるようなチャーハンやカレーとの相性も抜群です。各地の食味コンテストでも上位入賞を果たしています。

「コシヒカリ」を超える存在感の「にこまる」

静岡県は日照時間が長く一年を通して温暖な気候であり、中でも浜松市は天竜川からの豊富な水と、下流には栄養分が豊富な平野が広がっているため、米作りに適した地域です。

そんな浜松で作られる「にこまる」は、夏の高温への耐性が高く、各地の食味コンテストで上位入賞を果たすなど食味の良さも認められ、今では九州を中心に多くの地域で産地品種銘柄として栽培されています。

スマート農業により地域の農業を次世代に引き継ぎたい

私の実家は米を中心とした兼業農家ですが、就農したのはつい最近のこと。実際に就農してみて、その作業量と過酷さが身に染みました。周囲の農家も離農が増え、10haの農地を拡大することになり、スマート米として栽培することにしました。

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活用したのはドローンによる圃場のセンシングと農薬散布です。農薬使用量を極限まで減らし、ドローン自体も無償でレンタルでき、過酷な夏の薬剤散布から解放されました。試験的にドローン湛水条播や、植生解析などにも取り組んできました。

ドローン散布による軽労化、時間の短縮、農薬使用量の低減といった効果も感じられ、安心安全な米を作り、提供できるようになりました。新しい技術に挑戦し、地域の農業を絶やさず、次世代に引き継いでいくことが、これからの目標です。

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就農と同時にスマート農業
10haの「まっしぐら」を栽培

生産者:太田翔青森県黒石市 ライスポップ
黒石

まっしぐら

「まっしぐら」は、粘り気は少なくさっぱりとした味わいながらも、適度な弾力があり食べ応え十分な、青森生まれの新しいブランド米です。産地は青森県のほぼ中央に位置する黒石市。東には八甲田連峰が連なり、豊かな自然と良質な土壌、豊富で清らかな雪解け水に恵まれた地域です。

青森県で親しまれているさっぱりした味わい

青森県黒石市は、南八甲田山の裾野に位置しており、雪解け水が豊富な県有数の米どころ。「まっしぐら」は甘みと香りに優れ、食べ応えもあるため、カレーや丼物などとも相性バッチリです。

新規就農と同時に「スマート米」に取り組む

農業との出会いは、趣味の音楽を続けるための仕事として、株式会社アグリーンハートのタクローさん(佐藤拓郎代表)と出会ったのがきっかけでした。ですが、米づくりに携わるうちに、田んぼの持ち主の高齢化やリタイアにより、残った担い手でどうやって農地を維持するかを考えているうちに、自分も農業に携わりたいと思うようになりました。

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独立する際に目指したのは、スマート農業を活用して生産性を向上させた農業です。「スマートアグリフードプロジェクト」に参画したことで、ドローンの無償レンタルだけでなく免許取得のサポートまでしていただき、自分で農薬散布などを行うことができました。

スマート農業により生産性向上と規模拡大を

まだ新規就農1年目ではありますが、今年はすべて「スマート米」として栽培しました。市場価格よりも高く買い取ってもらえるのも非常にありがたいです。今年はしっかり収穫までの流れを経験した上で、来年からは自動飛行やAI画像分析による防除、「ピンポイントタイム散布」などにも取り組みながら、5年後には15haまで拡大するのが目標です。

スマート農業による生産性向上と農地拡大は、新規就農を目指す方にとって大きなメリットです。品質・収量・労力など、水稲栽培のあらゆる「大変さ」を改善してくれます。そんな就農1年目の私が「スマート米」として作った自慢の「まっしぐら」を、ぜひ味わってみてください。

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独特の粘りと"もっちり感"が
評判のもち米のようなお米

生産者:姉崎信弘新潟県新発田市 姉崎農園
新発田

ミルキークイーン

1998年に品種登録された「ミルキークイーン」は、「コシヒカリ」をもとに育種された品種。おいしいおコメが育つための諸条件がそろう新潟県新発田市は「ミルキークイーン」作りに最適な土地です。胚乳アミロース含有率は9〜12%で、「コシヒカリ」より光沢や粘りがあって良食味。特長的なのは、白飯はもちろん、おにぎりや炊き込みご飯にしてもおいしくいただける「コシヒカリ」をも上回る“もっちり感”。日本らしいお米が好きな方に注目の品種です。

新潟県有数の米どころ、新発田

日本一の米産地といえばもちろん新潟県ですが、知名度こそ南魚沼にかなわないものの、ここ新発田市も山岳地帯からの雪解け水、豊かな土壌、大きな朝晩の寒暖差といった諸条件は有名な地域と変わらず、新潟県内有数の米どころとして知られています。

「ミルキークイーン」は「倒れやすい」「たくさん収穫できない」「管理が大変」と弱点が多い品種ですが、「スマートアグリフードプロジェクト」に参加してからその栽培に挑戦し続けています。

資材の使用量も大幅に減らせる

スマート米「ミルキークイーン」は、除草剤と肥料を最小限にとどめた「ピンポイント農薬散布」と「ピンポイント施肥」の技術を用いて作っています。

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「ピンポイント農薬散布」はドローンを用いてAI画像解析を行うことで、必要な箇所にだけ除草剤を散布。的確に散布できるので、通常の半分以下に抑えることができています。

また、以前は病害虫を防ぐために農薬を2回全面散布していましたが、それを1回に減らすことができています。生育後期に農薬散布をしなくて済むようになったため、残留農薬の心配もありません。

「ピンポイント施肥」では使用する肥料を通常の30〜40%も削減。お米はたんぱく質含有量が増えると味が落ちてしまうので、おいしいお米を作るために、必要以上に肥料を与えすぎないという調整にも一役買っています。

新発田産の安心・安全、そしておいしいお米を楽しんでいただけるなら、それに勝る幸せはありません。たっぷりと旨味を蓄え、もち米のような"もっちり感"も楽しめる「ミルキークイーン」は、決して全国的に有名な品種ではありませんが、「スマート米」として知っていただき、ぜひひとりでも多くの方に楽しんでいただけたらと思います。

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新潟生まれの新品種は
コシヒカリをも上回る大粒

生産者:木村 清隆新潟県新発田市 有限会社アシスト二十一
新発田

にじのきらめき

新潟県で育成された「にじのきらめき」は、「西南136号(後の「なつほのか」)」と極良食味の「北陸223号」を組み合わせ、2018年に国の研究機関である農研機構から発表された新品種。コシヒカリを上回る大粒でありながら米飯の食味は同レベル。食味と炊きあがりのツヤ、適度な粘り、そしてもっちりとした食感が特長。炊きたてのご飯はもちろん、おにぎりなどお米本来の味を楽しむ毎日の食事にもぴったりです。

大粒で香り豊かな「にじのきらめき」の魅力

阿賀野川と加治川の水に恵まれた新発田市で作る「にじのきらめき」は、新潟県の代表品種コシヒカリと比べても味と品質は劣りません。むしろ「大粒であること」と「豊かな香り」では勝っています。近年進む地球温暖化を見越して開発された新品種であり、将来的には主力品種になる可能性を秘めています。

私たちの圃場では、「にじのきらめき」を直播栽培という新しい栽培方法で育てています。存在感のあるお米ですので、味の濃いおかずと食べても、お米のおいしさをお楽しみいただけます。

どんどん広がるスマート農業の取り組み

新潟県新発田市は近年、農家の高齢化が進んでおり、担い手不足の問題が深刻になっています。“ドローンなどのスマート農業技術の導入を視野に入れていかないと”と考えていた矢先、オプティムの「スマートアグリフードプロジェクト」で生産者を募集していると聞き、私から声をかけさせていただきました。

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何年も同じ圃場で米作りをしているので、圃場の状態はわかっているつもりでした。しかしドローンで撮影した圃場の画像や分析した数値などのデータを見ると新たな発見があり、今までのやり方では仕事が追いつかなくなるだけでなく、品質低下の懸念さえも感じました。

そこで、ドローンを用いたAI画像解析により最低限の散布を行う「ピンポイント農薬散布」と「ピンポイント施肥」を実施。本当に必要な箇所にだけ除草剤や肥料を撒くことで、残留農薬不検出の安心していただける米ができました。

私たちの圃場でこういった取り組みを行うことで、新発田市の他の生産者も興味を持ち、その輪はどんどん広がっています。

「スマート米」を生産することで、私たちが作ったお米を本当に必要としてくださる方の手に届けられることが、何よりうれしいです。

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爽やかな甘味と食味が人気
新潟県を代表するお米

生産者:大倉翼新潟県新発田市 豊浦中央ライスセンター
新発田

こしいぶき

新潟県の中でも豪雪地帯ならではの加治川を流れる豊富な雪解け水と、肥沃な大地に恵まれた新発田市で作られた「こしいぶき」は、コシヒカリを親に持つ「ひとめぼれ」と「どまんなか」の交配によって生まれた新品種です。新潟県内以外ではほとんど手に入らず、コシヒカリのおいしさを受け継いだ「炊きあがりのツヤ」「適度な粘り」「爽やかな甘味とあっさりした食味」が特長。冷めても硬くなりにくく、お弁当などにもおすすめです。

収量よりも味を重視した越後のお米

新発田市は山岳地帯から流れ出た雪解け水が形成する阿賀野川と加治川下流に位置しており、豊かな土壌にも恵まれていて、米の生産量日本一を誇る新潟県内でも有数の米どころとして知られています。

そんな新発田市で、私はコシヒカリをもとに新潟県で開発された早生品種「こしいぶき」を、スマート米として作っています。

「こしいぶき」は、コシヒカリのおいしさを受け継ぎつつも、爽やかな甘味とあっさりした食味が特長です。収穫量よりも味を求めた品種のため、肥料を極力減らして栽培しています。

農地の集約化に対応するために必要なスマート農業

スマート米の取り組みとしては、「ピンポイント農薬散布」と「ピンポイント施肥」を用いています。

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「ピンポイント施肥」では、肥料を通常の30〜40%ほど削減できています。散布するだけなら圃場全体にまいてしまう方が簡単ですが、お米はたんぱく質含有量が増えると味が落ちてしまうので、おいしいお米を作るためには、必要以上に肥料を与えすぎないというのも重要なポイントになってきます。

また、新発田市でも農業従事者の減少と高齢化が進み、農地が集約化されてきていますが、ドローンをはじめとしたスマート農業技術を取り入れて作業を効率化しなければなりません。

私たち豊浦中央ライスセンターでも、比較的早くから積極的に新しいことに挑戦してきましたが、「スマートアグリフードプロジェクト」でのドローン+AI解析によって、肥料と農薬を節約し、作業者と作業時間を節約することで効率化を進めながら、残留農薬不検出のお米も作れるようになりました。

スマート農業は農家のコストや作業時間の軽減のためのものですが、最終的には作ったお米を食べてくださる消費者の方々に還元されます。一生懸命作った「こしいぶき」をぜひ一度味わってみてください。

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東北の米どころ、庄内地方生まれの
あっさり派におすすめの優等生

生産者:菅原茂春山形県東根市 株式会社ティスコファーム
山形

はえぬき

「はえぬき」は山形県で開発された「あきたこまち」と「庄内29号」を親に持つ品種です。粒立ちがよく、粘りの強さよりもしっかりとした歯応えがあり、あっさりした味わいが特徴で、弁当やおにぎりなど、冷めてもおいしい食事に使われることでも知られています。

東北地方での栽培に特化した献上米の子孫

株式会社ティスコファームがある東根市は、山を背にした平地できれいな川と水が豊富な米栽培に適した地域です。中でも、山沿いの地域の米は特に評価されています。背が高くなりすぎず倒伏に強い育てやすい品種のため、山形県内のあらゆる地域で栽培されています。かつて庄内平野は献上米としても扱われていたほどで、全国的に見ても米の一大産地として、現在も多くの米農家が栽培しています。

「誰でもできる稲作」がもうすぐそこに

ティスコファームでは、先代の父の時代から米、さくらんぼ、りんごなどを栽培してきました。近年は近隣の離農農家が増え、圃場の委託を引き受けることも多くなっており、年々米の圃場は拡大し続けています。

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そんな中で、父から教わった昔ながらの米づくりを続けてきましたが、増え続ける圃場を引き受けるにはこれまでのやり方だけでは限界を感じていました。ただ、近隣の農家にもスマート農業に取り組んでいる方はほとんどおらず、実際に取り組むまではドローンやAIを用いてどんなふうに米を作るのか、半信半疑でした。

しかし、オプティムとの「スマートアグリフードプロジェクト」に取り組んで考え方が変わりました。

スマート米の栽培技術として無償貸与されるドローンは、自動飛行での農薬散布などが可能なため、予備知識もなく免許を取得しただけの私でも、スマートフォンでルートを指定するだけで非常に簡単に作業ができました。スマート農業が本来目指すべき「誰もが簡単に実施できる農作業」がここにありました。

米づくりに関しては、ドローンによる湛水直播、圃場分析による追肥などを実施していますが、あえて肥料を足す必要がないとわかり、作業時間の削減と人員の削減だけでなく、農薬や肥料などの資材も節約できました。

また、生育状況に合わせて適切な時期に最適なタイミングで農薬などを散布できたことで、手間が減っただけでなく、より高い効果も得られました。

「スマート米」では全国各地のデータを毎年のように蓄積しており、自分の地域や品種のデータも今後どんどん集まっていきます。「消費者が求める安心・安全」と「生産者が取り組む安心・安全」はこれまでは異なる価値観でしたが、「スマート米」によって共通の価値観になると思います。

オプティムのスマート米栽培技術を用いて、丹精込めて育てた山形県産の「はえぬき」を、ぜひご賞味ください。

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