玄米が苦手な人にもオススメ! もちもちとした食感が楽しめる『酵素玄米』
2019.6.5
「ぼそぼそとして食べにくい」
「なんだか食感が苦手……」
玄米を食べたときに、そんなふうに感じたことはありませんか? 玄米は白米とは香りや食感が違い、“何となく苦手”という感想を持たれる方も少なくありません。
そんな方にオススメなのが、『酵素玄米』です。
酵素玄米とは、玄米を小豆と塩と一緒に炊き、3〜4日程度保温して熟成させた玄米のこと。『寝かせ玄米』ともよばれています。
3日程度炊き上がった玄米を寝かせることで、酵素の働きが活性化し、通常の玄米よりもギャバなどの栄養素がアップするといわれています。
そして、酵素玄米の魅力は、ずばり“食感”。3日間寝かせることで、玄米から水分が抜けて均一になり、
もちもちとした食感に変身! 玄米が苦手という人も、美味しく食べることができるようになります。
酵素玄米というと、専用の炊飯器がないとつくれないのでは……と思うかもしれませんが、安心してください!
今回は『酵素玄米』を、ご自宅の炊飯器で、簡単につくる方法をご紹介していきます。
酵素玄米のつくり方
【材料】
1. 玄米と小豆を洗うまずは、玄米と小豆をボールに入れて、ごみやほこりを水で流してあげましょう。
玄米は白米と同様で、最初の水をよく吸収します。1回目の水は素早く捨ててください。洗って水を捨てて……という、この工程を3〜4回繰り返します。
2. 攪拌(かくはん)をする玄米は攪拌(かくはん)して、外側に傷をつけるとより美味しくやわらかくなります。
泡立て器を使って、5分程度、ゆっくりと混ぜてください。早くシャカシャカとやる必要はありません。
2. 洗い終わったら、炊飯器に玄米と小豆、塩を入れます。撹拌した時のお水はそのまま炊飯器へ。お水の量は炊飯器の玄米の水量メモリに従って、適量を追加して入れてください。
玄米のメモリがないときは、白米のメモリに合わせてからさらに50cc程度、水を足しましょう。
ここで入れるお塩を入れます。使う塩は天日塩など、天然のものにしてください。
その後、すぐに炊飯スイッチを入れずに、「浸水」の時間をたっぷり6時間以上とります。
今回は、朝に炊き上がるようにセットし、浸水を11時間おこないました。
浸水が終わったら、いよいよ炊飯!炊飯器に玄米モードがあれば、玄米モードで炊いてください。
炊き上がりました!玄米が炊き上がったら、次はいよいよ熟成に入っていきます。
炊き上がりはこんな感じ。炊き上がったらまずは15分ほど蒸らしてください。
しゃもじで上下をひっくり返すようにかき混ぜます。
さて、酵素玄米の熟成期間は、3〜4日がよいとされています。炊き上がったら、炊飯器でそのまま3〜4日保温をしていきましょう。
保温期間中は、必ず1日1回かき混ぜるようにしてください。
ちなみに気になる保温時の電気代、一般的な炊飯器では1時間の保温で0.4円ほどとされています。したがって3日間(72時間)保温すると、28.8円。
思ったよりはいかないという感じなのではないでしょうか。
*かき混ぜの際のポイント 1日1回、かき混ぜるときは表面が乾燥しないように、大きく全体を返すようにしてください。乾燥が気になる場合は、ラップや濡れ布巾を表面にかけるとふせぐことができます。
さて、ここからは熟成期間中の玄米の様子をレポートしていきますよ!
熟成2日目色が濃くなり、いい香りがしました!
熟成3日目特に大きな変化はありません。多少、色が濃くなったような。。
熟成4日目色がさらに濃くなりました! 香りについては、大きな変化はありません。
熟成1日目と4日目を比べてみると……
色が全く違うことがわかりますね!
できあがった酵素玄米のほうが赤みが増し、お赤飯のような色になっていることがわかります。
酵素玄米は10日間ほどを目安に食べ切りましょう。また、冷凍保存も可能です。
できあがったらそのまま冷凍するのもいいでしょう。
熟成期間を経て、いよいよ……
長い熟成期間を経て、ついに『酵素玄米』が完成!
では、さっそく茶わんに盛り付けて……いただきます!
一口ほおばると……食感がもちもちとしていて、玄米が苦手な人でも食べれそうです! お赤飯のような食感をイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。
玄米独特のプチプチ感もかなりなくなっていました。
もち米のようにどっしりとしているから、食べ応えもアップ! 栄養価も高く、ダイエットや美肌効果も期待できるそうです。
栄養価も高く、もっちりとした食感が楽しめる酵素玄米。ぜひ、お試しくださいね!
玄米がおいしく食べられるようになれば、普段の食事に取り入れやすくなります。
玄米で栄養分のバランスがとれた食事をしていきましょう。
ただ、玄米を食べる時に気になる点がもうひとつ。それは農薬の問題です。
お米に残留農薬がある場合、農薬は油に溶けやすい性質があるため、7割〜8割は脂質が多いぬかや胚芽の部分にたまるとされています。
ぬかや胚芽は精米すれば取り除かれる部分です。
しかし、それらが残ったままの玄米で食べる時には少し気をつけたいところ。
玄米を選ぶ時には、農薬残留検査をしっかりした玄米を選びたいものです。
この記事の転載元
この記事の転載元
「SMART AGRI」はAI・IoT・ロボットといったスマート農業について、農業関係者が必要とする情報をわかりやすくお伝えする農業×ITの専門メディアです。